火と水と木。作業の効率と、食卓の雰囲気が同時に求められる場所。食を囲む時間が、日常の中心にある家を考える。
キッチンは、調理の効率が求められる。一方、ダイニングは、家族が向かい合って食事をし、会話を交わす場所だ。この二つの性格を、どのように一つの空間に共存させるか。
作業台にはヒノキやオークの無垢材を。熱や水に強い石材を部分的に組み合わせる。収納は必要最小限にし、使うものだけを手に取りやすい位置に置く。
ダイニングテーブルは低めで、座りやすい高さにする。ペンダントライトを低く吊るし、食卓を柔らかく照らす。強い照明は避け、食事の時間を特別なものにする。
自然光がよく入る位置にダイニングを配置する。窓を開け放つことで、夏の風を食卓に呼び込む。朝食の光と夕食の灯りの違いが、1日のリズムを作る。
毎日使う食器は、持ちやすく、洗いやすいものを。特別な日は、和洋の食器を混ぜて使うことで、日常と非日常の切り替えが生まれる。食器棚はガラス戸ではなく、木の扉で隠すか、または一部を見せる収納にする。