リビングルーム

リビングは、家族が集う場所でありながら、ひとりでいる時間も重なる。光の入り方と床の素材が、空間の性格を静かに決めていく。

光の性格を決める

朝の光は東から、夕方の光は西から入る。南向きの大きな窓は明るい一方で、夏は暑く冬は眩しすぎる場合がある。障子やレースのカーテンを用いることで、光を柔らかく拡散し、時間による変化を残すことができる。

リビングでは、強い光を避け、複数の光源を低く配置することが大切だ。床に近い位置からの間接光は、空間に落ち着きを与える。

床と視線の高さ

床材はヒノキや杉の無垢材が適している。足裏で感じる温度と質感が、空間全体の印象を決める。低めのソファや座卓を選ぶことで、床面が視界の多くを占め、部屋に広がりが生まれる。

観察してみてほしいこと

午後の2時頃と、夕方6時頃で、同じ部屋の光の感じ方がどう変わるか。床の色が光を受けてどう見えるか。人が座ったときと立ったときで、視界がどう変わるか。

リビングを考えるための視点

  • 床材は無垢のヒノキや杉を選ぶ
  • ソファは低めで座り心地の良いもの
  • 収納は壁面に埋め込み、視界をすっきり
  • 照明は調光できるものを複数配置
  • 観葉植物は視線を遮らない高さに
  • ラグは天然素材で、床の質感を活かす

家族の時間と個人の時間が重なる配置

リビングは「みんながいる場所」であると同時に、「それぞれが自分の時間を過ごす場所」でもある。ソファの配置を部屋の中央にせず、壁際に寄せることで、中心に空いた空間が生まれる。そこに低めのテーブルを置き、家族が向かい合って座れるようにする。

個人の時間のために、窓辺に小さな椅子や座布団を置くのも良い。光の近くで本を読んだり、ただ外を眺めたりする場所を、意図的に作る。